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MRS(長期静水圧強度又は最小要求強度:Minimum Required Strength)とは

最小要求強度は、管が20℃で50年間耐える周方向応力のこと、20℃、60℃、80℃の3水準で約1万時間以上の熱間内圧クリープ試験を行い、ISO TR9080に従い、20℃で50年外挿下方限界を求めたときの最小要求強度(MRS:Minimum Required Strength)で示されます。PE100は最小要求が10.0MPaを証明された樹脂で、PE100に分類されます。

水道配水用PE100はSDR11で最大使用圧力が1.0MPa(水道では静水圧7.5MPa+ 水撃圧2.5MPa)でありますが、GF社PE100は最大使用圧力1.6MPa。何故違うのですか

水道配水用PE100は、実使用温度が20℃±15℃(5℃~35℃)で、最大使用圧力1.0MPa です。
本来PE100は、20℃で使用期間50年間の場合には、最大使用圧力1.0MPaで安全率2.0、最大使用圧力1.6MPaで安全率1.25であります。
両者の違いは、20℃での安全率の違いによるものです。

水道配水用PE100は青色、GF社PE100は黒色何故違うのですか

黒色のポリエチレン管は、水道水に含まれる塩素がポリエチレン管に配合されているカーボンブラックと化学反応を起こし、管内面に水泡・剥離発生の原因になります。従って、水道配水用ポリエチレン管は、青色でカーボンブラックは含まれていません。黒色PE100は水道用途以外の用途で使用され、露出配管においても耐候劣化などの問題はありません。

PE100のSDR11は最大使用圧力が1.6MPaでありますが、PP-HのSDR11は最大使用圧力が1.0であるのはどうしてですか

PE100はISO/DIN 3212の内圧に対する長期特性テストに基づいて、20℃での最大使用圧力1.6MPaであり、使用期間50年間、設計安全率1.25で計算されています。同様に、PP-H は25℃での最大使用圧力1MPaであり、使用期間25年間、設計安全率2.0で計算されています。

SDRとはどういう意味ですか

SDRとは、パイプの基準外径と最小厚さの比(Standard Dimesion Ratio)=D/tを表しています。例えば、PE100やPP-Hには、SDRが11、13.6、17.6 のパイプがあります。