PE100と高密度ポリエチレンと何が違うのですか?

PE100と高密度ポリエチレンと何が違うのですか?

作成日時:2022年3月13日

PE100は、ISO/TR9080に規定する外挿方法1)で認定された高密度ポリエチレンで、材料の発達の歴史から第三世代高密度ポリエチレンと呼ばれています。PE100は高分子量領域を増加させるとともに結晶と結晶をつなぐ分子(タイ分子)を増やすことで、結晶どうしの間で、き裂を生じにくくさせ、長期静水圧強度と耐環境応力き裂性2)を向上させた。また、低分子量領域を最適化することで、耐衝撃性を向上させた材料です。
1) 外挿とは、ある既知の数値データを基にして、そのデータの範囲の外側で予想される数値を求める方法であります。
2) 環境応力き裂とは、プラスチックに力が加わった時に、ある種の外部環境物質(特に有機溶媒分子)が存在すると、クラックの発生・伝播により破滅的な破壊を起こす現象であります。